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2008年6月28日

「 ストレス 」

6月例会  6月25日 (水)
      18:30から20:30まで
場所    港区立商工会館
担当    平井 兵治

もはやすっかりと日本語になってしまった「ストレス」ではあるが、改めて、訳を求めるならば、「警告反応」と言うことになろうか。名付け親は、カナダの内分泌学者「セリエ」で、その後「フォーディア」、「ベルナール」と研究が受け続けられた。
現在では、内部環境の恒常性、即ち、この内部環境の恒常性こそが、或いは、不動性にこそ、生命を維持する上に必要なものである。ストレスの有無を検査するに、応用されるものに、「コルチゾール」の減少を云々される事が多用される。即ち、免疫に関係するナチュラルキラー(NK)細胞が増え、ストレスホルモンである「コルチゾール」が応用される次第である。

 現代の社会において、日常的に浴び続けているストレスが如何に多いか。そのストレスからの回避脱出法の一つについて考えてみる。
 我々の身体の仕組みの中には、太古の昔から進化し続けた、歴史的方法が未だに、大切に、昔のままのシステムを残しつつ、現存している場所がある。一つには、受胎の過程である。又一つは、腸中に存在する腸内善玉菌のビフィズス菌である。このビフィズス菌との共生関係を利用した、抵抗力増強システムの応用である。
 近年、高度救急救命の分野で、現に応用され、病院に搬入された患者の腸内バランスを調べるようになりつつある。最近は研究成果が進み、生死の境をさまようも、腸内菌のバランスに負うところが判明しつつある現状で、民間研究所との共同研究がすすむにつれて、いづれこの成果がフィルドバックされて、近日中には、災害時の患者のクラスわけに利用される日も近いとのことです。
ビフィズス菌は、単独で利用されるよりも、オリゴ糖との併用をおすすめしたい。もう一つ欲を言うならば、ワイルドブルーベリーやサクランボなどは抗酸化物質を補うために有効である。是非、追加して日々食べられることをお勧めしたい一品です。

 次にストレス回避法の二つ目として、暦の利用である。人の社会として、避けては通れぬ人間関係を、スムーズにしてコミュニケート出来る相性の研究である。何かあの人とは、頃合が良く、気が合うんだろう。不思議に感ずるを、解き明かしたい。是非、理解が進んだ所で、利用して楽しい社会生活に応用頂きたい。
 野菜・果物等の季節物に、「走り」「旬」「名残り」と良く使われている。本来は季節の区分から出た言葉で、暦の年月も同様に区別される。春は二月を「走り」、三月を「旬」、四月を「名残り」と配当される。(図2を参照)
 十二支をこの「走り」「旬」「名残り」に割り当てる事で、不思議なるかな、(四つ)違いをもって相性が良くなり、(六つ)を以って相性が悪くなる。(図5を参照) 理屈の一つには、太陽からの受光量の差に由来する。「走り」「旬」「名残り」が妙に配当される事に気付く。極端な差は対立を生み、お隣り同志には協調可能を生じる。即ち、相生・相剋な関係を生じる。
以上の理屈を応用して、人との付き合いを点検しては如何なものでしょうか。案外、そうだったのかの関係に、気付くのではないでしょうか。改善可能な話の種に応用して頂きたい。
前出の(六)も絶対的な対立ではなく、一考することで、対立が回避可能になる。六の対立的な関係の時には、直接関与するのではなく、ワンクッションを取って、解決しては如何でしょうか。提案します。
具体的には、人を介して、ゆるやかに、電流を、水を流すが如くにする事で、万事に旨くいくはずです。又、(図4) の様に完全布陣でなくとも、その中の一つと組むことで相性の良い関係が生まれるから不思議です。

最後に、六月の発表時に榊原さんから、これは「行列」だと指摘され、情判会の会員のレベルの高さには敬服いたしました。
図 1

走り       亥 寅 巳 申
旬        子 卯 午 酉
名残り      丑 辰 未 戌