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2009年2月23日

3月の例会報告

日時  : 3月11日  水曜日
      18:30 ~ 20:30
場所  : 港区立商工会館
参加費 : 1000円
テーマ : 「脳力開発のツール活用へのケーススタディ」
担当  :  今井 裕幸

 「情判会のありかた」を考えるにあたり、
 脳力開発のツールを最大限にあてはめてみたい。
 我々共通のロジカルな思考法であり、脳力開発の理論を
 理解するケーススタディとして活用してみたい。

 現会員、古い会員の皆様からも色々なご意見がいただけ、
 ツールの活用の仕方や、理解の不充分さについても
 ご指摘いただけましたら幸いです。

 まず、確定的事実から、現状についての「つかむ作業」。
 味方の兵力について。具体的に動いてゆける人数。
 活動の裏づけとなる財力。
 具体的に活用できる道具。
 ホームページや、「じょうはん」などの会誌の活用方法について、
 現状を確定的事実から認識する必要があると思います。
  
  1.以前はどうなってたか(歴史)
  2.現在はどうなっているか(現状)
  3.将来はどうなるだろう(予測)

 次に、「計画する作業」
 具体的にどうしてゆくのか、実行性のあることを、
 方向性と目的を明確にして、具体的に行動する計画をたてなければならない。
  4.今後はどちらへ向かう(方向)
  5.今からどのようにする(手段)

 それに基づき「実施する作業」
  6.解決策を実行する(実行)

 この現状の認識と、これからの行動計画を、
 「思考方法の整備」に従って整理してみたい。

  1.中心点を明らかにし、中心・骨組みを考える。
  2.両面とも考え、どちらが主流かを考える。
  3.立場・観点を整理し、多角度から考える
  4.確定的要素から出発して考える。
  5.行動のつながりで、具体的に考える。

 現在の、情判会としての「戦略」は何なのだろうか。
 「情判会としての」とは、そこに参加する人、
 個人個人の「戦略」と活用目的、「戦術」のなかに
 どのように活用してゆけるのか。
 
 中心点を明らかにして、会の側からと参加者の側からと、
 両面から考えなければならないことだと思う。
 「戦略」の確認について、それぞれから色々な意見が
 出るのではないかと思います。
 それぞれの立場・観点を整理して考えなければならないと思います。
 
 「戦略」の確認に基づいて、「戦術」の決定となると思う。
 「戦略は大胆に、戦術は細心に」決定する必要があるが、
 具体的な実行可能な「戦術」を決定して実行しなければならないと思います。
 「今ある条件を使って、まだない条件を作るため」に、
 今ある「条件」を認識して、どのような「条件」を作ってゆくのか、
 具体的に行動して、習慣化してゆかなければならないと思います。
 
 概念論に終わらずに、どれだけ具体的なツールの中に
 あてはめることが出来るのか、そこから、
 具体的な実行策を導き出すことができるのか。
 
 古い会員の方の、ご意見、アドバイス、理論の理解の誤りの
 ご指摘など、お聞かせ頂けましたら幸いです。
 
 皆様の参加を期待してお待ちしています。

2009年2月20日

2月の例会報告

日時  : 2月12日  水曜日
      18:30 ~ 20:30
場所  : 港区立商工会館 6階
テーマ : 「情勢判断学会とは」
担当  : 榊原 高明

(以下は榊原がまとめました)
  2月号の例会案内にも書きましたが、情勢判断学と脳力開発
  (以下、“情判”及び“脳開”とします)が自分として、
  ビジネスの現場でどのように活用し、また、役立ったかを
  具体的に詳しく説明しました。


 特に現実的に、ご利益のあったものは下記でした。

  1. 情報には確度(正確度)のランクがある。
  2. 戦略と戦術の区別を明確にする。
  3. 物事は多面的、かつ時間の流れで視よ
    (過去はどうであったのか-歴史的視点)
  4. 立場=利益という認識
  5. 優れたものが苦労しないのは異常

 この体験を基に、本会の戦略として、
 情判と脳開を一人でも多くの人に知ってもらい、
 学ぶ機会を提供する事としたいと提案。
 また、参加者が少なくなっている例会の現状を
 確認するためにも、減少の原因をつかむこと、
 また、新しい人が入りやすいよう勉強会形式を
 取り入れたらどうかと提案して、
 これらについて討議しました。


 以下、参加者の意見をまとめました。

 古川会長
  -参加者の人数は城野さんが主催していた時でさえ停滞する時期があった。
  人を集めるためいろんなことをした。
  しかし、人を集めようとすると、迎合的になり本会の目的を
  見失いそうになる。この時期、城野論文「三人寄れば情判会をつくれ」が
  出され、改めて情判会とは何かを示された。
 
  例会とはお互いの具体的な問題などについて、
  情判と脳開的に討議し、参加者自らが学ぶ会である。
  各自が例会の内容を受け、それをどう自分の行動に
  つなげるかが重要。先生が教えたり、偉い人が来て話す会ではない。
 
  発表内容を情判的に切ることが必要と考える人もいたが、
  これについてかみ合わない人もいた。
 
  -当会を卒業した方もそれぞれ自分の道を進まれている。
  この方々とも協力できる点があればそれは可能。
  
  -自分でも人を集めて脳開の勉強会をやって来た。
  それなりの意識を持って集まって来た人達だが、
  それでもあまり熱心にならない。
 
  かって情判会でも勉強会をやっていたが、人が集まらず、
  結局例会に一本化された経緯がある。
 
  人頼りではなく自分でやるべき。誰が講師をやるのか。
  相当のレベルが要求される。分担してやるとしても、
  教える側の統一性の確保も大変である。
  開催も月1回では間延びする。
  やるなら、周1回ペースでやらないと効果は薄い。

 今井氏  -会員各自の情判及び脳開への理解が進めば卒業して行く。
  新しい人が入ってこなければ参加者が減って当然。
  今の例会は新しい人が入りにくい会になっているのではないか。
 
  世の中にはいろいろなタイプの勉強会が沢山ある。
  このなかで、どの会に出ようとするかの選択が起こる。
  情判会に出たら何か役立つなあと感じ、
  情判会は面白いと思わなければ、この会に出る意義を感じないだろう。
  そうなれば他の会へ行ってしまう。
 
  脳力開発の勉強会があり、そこで改めて勉強しているが、
  新鮮で大いに勉強になっている。
 
  今後、当会として何か目標を持って運営することが重要ではないかと思う。

 平井氏
  -例会は発表の場でいいと思う。

  -この会はヘリコプターが下りるための“H”マーク的存在に
  なればいいのではないか。

  -以前、城野さんの何かのパーティーのテープを聴いたことがある。
  この時は相当多くの参加者があり、弁護士始め多彩な方が参加していた。

  -カリスマが没するとそのグループは衰退していくのが世の常だが、
  仏陀のように教義がしっかりしていれば残っていく。
  当会もそういう形で行かなければならないのではないか。
 
  7年間、他人が詐欺に引っかかった現場を多数見てきて、
  詐欺を見破るコツを学んだ。
  体験の重要さと、勉強はじっくりやることの大切さを学んだ。

 古川(元晴)氏
  -この会でいろいろやって来たが、
  世の中の要求と脳開が提供できることに
  ギャップがあるのではないかと感じている。
 
  前提として脳開を理解している会員と、
  新しく入ってくる人とのギャップがあり、
  この会に入りにくいのではないだろうか。

  -安価にいくらでも知識、情報が手に入れられる時代。
  だからこそ、情判や脳開の必要性、重要性があると思う。
 
  城野さんの本はもう書店では手に入らない。
  情判に関心があり、この人はと思う人には城野さんの本を渡している。

 斉藤氏  
  九州から参加、情判会に参加されていた時期があります)
  -裾野が広い時(参加者が多い)時は今の例会のやり方でいいと思うが、
  今のように少人数の場合は新しく参加した人はとまどう。
  あまりにレベルが違うと言葉が通じない。
  ベテランの中に入れない。野球をやったことがない人に、
  いきなり試合に出ろと言うに等しい。参加者が減ってきたら、
  まず裾野を広げる努力が必要ではないか。
  
  例会がジリ貧になるのは、結果的に今のやり方がまずいからではないのか。
  例会の発表をまとめて本にして出したらどうか。
  出来るだけ今日的なテーマを取り上げ、情判と脳開的に整理して、
  解決案を提示してみる。
  今後のこの会の計画として、“本を出す”ことにしてみてはどうか。
 
  城野さんの本と指針集の間を埋める、ストレートな解説書があるといいと思う。

 榊原  
  -情判会の存在意義、目的、理由を改めて確認したい。
  自分にとって情判と脳開は、問題が多くストレスが掛かる
  ビジネス現場で大いに役立ち、また、自分を支えてくれた。
 
  サブプライム問題に端を発した世界的規模での経済的混乱で、
  ますます不透明で混迷した時代になって来ている。
  この状況下にあっても、情判と脳開を知ることで、
  かすかに先に明かりを見出せる可能性があることを、
  一人でも多くの人に知らせたい。

  城野さんの本を十冊以上熟読してみたが、
  その本の内容は頭の中で、体系的に整理され、
  いつでも引き出せるようにはならなかった。
  指針集は城野さんが書いたのではないとしても、
  城野さんの本に書かれている重要な考えを、
  思いついたとき何時でも応用可能とするために、
  自分にとって指針集は必須のものである。

  最後に古川会長から、この会を良いものにしていくために、
  根本的問題についてこの1年討議しようとの言葉で閉会としました。