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2010年10月21日

9月例会 報告

日時  : 9月8日  水曜日
      18:30 ~ 20:30
場所  : 港区立商工会館
テーマ : 「脳力開発基礎講座を担当して」
担当  : 榊原 高明

 3月から7月まで5回の講座を終えて感じたことを報告し、今後の当会のあり方について討議しました。これについて参加者から多くの御意見を頂きましたので整理しました。

1. 本講座を開設した理由の再確認
   情判会の例会参加者の減少傾向に歯止めをかけ、参加者を増加させる。
   このためには、例会へ参加する動機付け、また、初めて参加した方の、この会へ違和感や抵抗感を少なくするために本講座を設けた。
   ただ、なんと言っても、城野さんの教えを一人でも多くの方に知って頂きたいとの思いからです。

2. 当会の進歩、発展について
   当会はボランティアの運営委員で運営さされている。城野さんご存命の時代、あれだけの隆盛をみた、情勢判断学・脳力開発であったが、現在、回りの知人に城野さんを知っているか尋ねても、知っている人間はまずいないのが現実である。
   理由はいろいろあるが、講座を通じて思ったことは、たとえ一人でもいいから、情勢判断学・脳力開発で食っていける人間が必要であることです。この人間が中心となって、強力に城野さんの教えを、世に知らしめ、教育活動を行い、普及を計らねばならないと強く感じました。ボランティア活動だけでは限界があります。
   また、教材についても3冊の指針集は章立てが適切でなく、分かり難い表現や説明が不足している箇所もあるように思います。
   3冊を1冊にまとめるなど、再編集の必要性を感じます。
   さらに、城野さんの膨大な著書中の重要な言葉や、指針が直ぐ引ける索引を作ることも大事だと思いました。これと、指針集をリンクさせれば、著書をさらに有効活用出来ます。
   ケーススタディを更新し、興味が持て、使い易いものにすることも重要です。これには、社会人、学生、主婦向けなど、それぞれに合ったものが必要になります。
   これらの内容を実行に移すには相当の時間とパワーが必要で、ボランティアレベルでは難しいと予想します。

3. この発表に対して参加者から御意見を頂きましたので報告します。
・ 情判会の参加者は城野さんが居られた時でも、増減はあった。
・ 情判会は“学ぶ場”である。
  当会はボランティアとして参加する方で運営されており、ビジネスとして行うなら別に行った方が良い。
  再編集することについても、それぞれの立場、価値観が異なるので、当会としてまとめるのは難しいであろう。
  自分流のものを作った方が良いのではないか。
・ 自分の視点で再構築し、これを世に問い、ビジネスへもって行ってはどうか。これをこの会へも反映し、フィードバックして、双方が良い影響与えられるものと期待できる。
・ ケーススタディについては、城野さんのものは時代を越えて通用する普遍的なものと、やはり少し時代と合わないものがあるので、選択することが重要。
  ケーススタディは実体験が伴わないと迫力がないし、自分も自信がもてない。城野さんのケーススタディは自身がコンサルタントとして実践の中から出て来たものだから迫力がある。これがないと評論家的になってしまう。
・ 知ったかぶりをして、知らないことまでやろうとするから説得力がなくなる。知らないことは所詮無理なので、自分の知っている範囲に限定して、そこなら自分は熟知している、そこならと言える分野に絞る方が良い。
 知らないところまで広げようとするから、薄っぺらで、見破られる。一箇所でもそういう部分があると、全体がそう思われてしまうことになる。やはり、自分的なものを作るしかない。

・ 指針集など教材の再編集については、分かかり易くする努力が必要。
  論文などは慣れているのでいくらでも書けるが、一般向けの普及版を作ろうとすると難しい。本当にそれについて分かっていないと書けない。しかし、出来上がったものはエッセンスだけが残り、無駄が無く、分かり易い。
 これをやることで自分も鍛えられる。
・ 今ブレイクしている、池上彰氏はNHK時代子ども番組へ左遷された。しかし、ここで、子どもへ分かりやすく解説する努力をして、これの力を鍛え、自分のスタイルを作り上げた。ただ、フジテレビで取り上げられるまであまり知られていなかった。
・ 出版することを考えてはどうか。高校の野球部の女子マネージャーがドラッカーの経営学を使って活躍するという、漫画でドラッカーの経営学を学べる通称「もしドラ」と呼ばれる本が、100万部を越えて売れている。
  女子校生向けなら自分にも分かるだろうと思われるから売れるのか、今は簡単で、分かり易いものが受ける時代。
  これを参考に、城野さんの教え、理論を漫画を活用して、分かり易いものを出し、世に問い、広めることも検討に値すると思う。
・ 統計学的にも成功例の周りで同じようなこことをすれば成功の確率が高まると言われている。出版することは、2番、3番煎と言われてもやる価値があるのではないか。
・ 例会へ参加するのは2回目という方から、大切な御意見を頂きました。
  城野さんの本を読んで学んでいるが、自分やり方が正解なのかどうかが分からない。ケーススタディが豊富で、DVDなどの分かり易い教材に仕上げないと現実には使えないと思う。

4. 結論
   9月の例会で自分の考え方について参加者から、いろいろな御意見を頂きました。
   結論的には榊原が、今回報告した改善したいと考える事項について、実行する決心覚悟をするかどうかの点です。
   現在、日本では多くの方が将来に不安を抱いておられるのではないでしょうか。
   このような時代だからこそ、情勢判断学・脳力開発が必要だ強く感じています。
   今こそ、これを世に知らしめることが、城野さんの教え、理論を学んできた人間の責任であり、使命であると考えています。
  現在、ある県の海外コンサルとしての契約や、中小企業が開発した画期的な装置の販促支援活動、及び、来年から開始予定のシニアを束ねて日本を活性化する事業などに多くの時間を使うことになります。
  しかし、この混迷の時代にあって、どう行動したら良いのか、どんな方向へ行けば正しいのか、どうしたら複雑な問題を解決出来るのか、このような方達へ、ぜひ情勢判断学・脳力開発を知って頂き、学んで、実際に使って貰いたいと願っています。城野流に言えば「楽しみの人生」を多くに方に実現して頂きたいと願っています。
  今後は、漸進的であっても、まず、自分に出来ることから取り組み、一歩ずつ、止めずに世の中へ、城野さん、そして城野さんの考え方、理論を一人でも多く方に学んで貰える様に活動します。
                  以上