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2022年2月22日

令和4年3月例会報告

令和4年3月例会報告

日時  :3月10日 木曜日 18;30 ~ 20;30

テーマ : 城野先生の「情況判断の行動学」 の第一章「脳力」開発のすすめ

場所  : 港区立商工会館

演者  : 塩沢 貴良

状況判断の行動学
行きづまり打開の「脳力」開発法
引き続き、上記書籍について当日参加者と読み合わせの上、ディスカッション形式で実施

・人間の行動はすべて脳から
脳の作用は、興奮と抑制という2つの作用が1つに結合されているということについて、榊原氏よりコメントがあった。確かに車もアクセルをずっと踏み続けるという命令ではなく、同時にどこそこでブレーキを踏むという命令もアクセルを踏んだ時点で決まっているのだと思った。

・いかに思うかで人生がきまる
一切の人間行動は脳の指令の作用によるものであるから、人間が愉快で、素敵な人生を生きていくかどうかは脳の指令作用によって決定される。参加メンバー内ではこの考え方には賛同する人が多かった。しかしながら実際の行動を見ていくと脳力開発を勉強している私たちでも伴っていない面が見えた。自分の脳の力はもっと高めることが出来る。こう考える点においては諸先輩方の中には少しブレーキがかかっているかたも見受けられたように思える。特に、実績をしっかりと残されてきた先輩に多く、新たなチャレンジに少しおっくうになっているようにも見受けられた。

・140億の脳細胞とシナプス形成
脳細胞の数と脳神経の伝達速度は天才とボンクラと呼ばれる人も変らない。その差はシナプス形成の多い少ないと使い方の差からでている。
シナプス形成はインプットを実際の行動で他の刺激と結びつけたときに起こる。
こちらの意見にも賛同が多かった。また日本の今までの教育はインプット過多が多く、刺激と結びつけた行動と結びつけることが少ないように感じるとの意見もでた。その理由はななぜかというと失敗したくないから。例えば英会話が日本人に身につかないのは「完璧に覚えてから話す」と考えにとらわれており、相当勉強しても一切話せない場合も多い。逆に間違ったひどい英語でも失敗を繰り返しながら自信を持ってしゃべろうとする、英語を第二外国語として学ぶ人の方が上達するのも納得した。

・常に情報をインプットせよ
経済、政治、軍事、国際の情勢は少しでもインプットする。学生時代の勉強の出来る、出来ないではなく、その後の情報のインプット量が多いと、人物は出世するその通りとの意見が多かった。

・情報のつながりを持つ
「私はこれが専門」「そういう言うことは素人ですから」専門家という自意識を持つと脳力の展開はストップする。理由は深い穴が掘れなくなるから。深い穴は周りも掘らないと駄目。とてもわかりやすい例だった。
コロナ渦においては時に専門家からも困った提言が出たことを思い出した。「2才の子にもマスクをつける」感染症予防が専門のグループからでた提言だったが、その後撤回された。感染症予防の針の穴を掘ったところ、2才児の育児の経験、情報が足らず、深掘りできずに失敗した。こうなると今までの提言も果たして正しかったのか疑問に思える。専門家の意見だけを聞くと間違いを犯す理由が明確になった気がする。
また、インプットしたらつながりをもつと言うことも大切だと良く理解出来た。情報とはそれ1つでは役に立たない。他とのつながりをもたせ、救援するように一つめ、三つ目の情報をつなげて大きな力を得ることを学んだ。台湾を始め諸外国の例も出た。

今回のことは基本的なことだが、生活していく上でとても重要な要素を学んだ。脳力開発は現代の世の中でも相当有用な学問だと考える。