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2022年5月22日

令和4年6月例会報告

令和4年6月例会報告

日時 :6月9日 木曜日 18;30 ~ 20;30

テーマ : 「脳力開発と日本経済」前半
                テープを聴く

場所  : 港区立産業振興センター
       10階 会議室3

演者  : 松本 友

今回から、城野宏さんのラジオたんぱ「脳力開発と日本経済」シリーズのテープを聴く会が始まりました。
書籍による目を通じての学びの世界から、テープによる耳を通じての学びの世界へ。実際の城野さんの声から伝わる迫力、そのお話から伝わる波動のようなものを強く感じました。インタビュアーを圧倒するような語り口でありながら、難しい言葉を使わないでわかりやすい。通常、昔の方のお話はちょっと集中しないと理解できなかったりするものなのですが、城野さんの場合はすぐに引き込まれて夢中になります。
日本人は日本の国土の13%に過ぎない平地に住んでいる。家と工場が途絶えることがないくらい土地の利用効率が高い。そのことから日本人は、土地効率をちゃんと頭を使って考え、広大とは言えない土地を有効に活用していることがわかる。これは世界でも珍しいこと。
天然資源がもともとないので、経済活動というのはイコール人間の活動であるということを
分かっていたのか。もしくは誰かに教わったのか。日本人が意識していなかったであろう自らの経済活動について、城野さんからの解説がありました。普段あまり考えたことがない視点からの解説が続き、確かに普段脳みそを使っていないなと改めて認識させられることが多かったです。
人間は普段、目にしたものだけで判断をしてしまうということ。健康診断の例えが非常に分かりやすかったです。脳波を調べ、心臓・肝臓・肺などを調べて身体の総合判断をするのに、
見えてる部分だけで判断するというのは人間の皮膚だけ見て、健康診断の結果を出していることと同じである。そう考えると確かに、見えてる部分だけで判断することはできないはずです。

有名なハイライトの箱の話を例にとって城野さんの解説がありましたが、こちらも本では読んだことあるものの、実際に声を通しての解説は非常に面白かったです。とにかく話のテンポがとてもよく聞き入ってしまいました。
浅草で家事があったというニュースがあったということは、つまり東京の大半は焼けていなく安全であるということである。東京の大半が焼けていたら、わざわざ浅草の家事の記事は出てこない。こんな話がありました。確かにニュースや新聞というのは、当たり前のことであれば報道されるわけないのです。現代になっても変わらぬ真実だなと思いました。同時に、現代になってもテレビのニュースをそのまま鵜呑みにしてしまうことの怖さも実感します。よく考えるとウクライナ・ロシア間の戦争のニュースをやっているということは他の地域は平和であるということだし、猛暑のニュースがやってるということは他の地域は涼しく過ごしやすい事なのかもしれない。ニュースの表面だけで判断をすると言うことは、皮膚だけみて健康診断をしていること同じかもしれません。

もう1つ印象的だったのが、人生は困難があるから面白いという点。普通に考えると困難は無いほうが良くて、楽しい人生が最高だと思っていましたがそれってゴルフに例えると打てば全部がホールインワンだったりするのと同じわけです。なかなかうまく入らない・打っても変な方向に飛んでいったりする。結局毎回反省して帰ってくるわけで、うまくいかないから面白いと言える。仕事も同じでいろいろな課題や問題があるからこそ、頭を使っていろんな改善ができます。見えている仕事だけではなく、上下左右前後・中身などを色々と調べながら困難を解決していくことこそが面白いと言えると思いました。このことは、仕事だけではなく人生についても同様だなと思います。城野さんの話を聞いていると生きるチカラが湧いてきます。