2月例会のお知らせ
日時 : 2月 9日 木曜日
場所 : 学士会館 310号室
テーマ: 「学園再生の事例研究」
副題 : 入学応募者数を10倍に引き上げたウーマンパワーのマネジメント
スピーカー: 矢澤 昌敏 氏
昨年10月、機会をいただきまして「クラーク・フューチャー・セミナー」にて、私の職業柄から、ある一人のとても魅力的な女性
との出逢いが、今年の例会テーマのひとつとさせていただきました。
その女性の学校は、品川女子学院中学高等学校で、「私学改革の旗手」とも言われています副校長の漆 紫穂子氏です。
10年という短い期間で人気校へと変貌を遂げることができたのは何故か!?その一部をご紹介させていただき、できれば 4月以降に現場確認を行ない、確定事実を基に分析してまいりたいと考えております。
改革スタート時の決意は、おそらく1987年(昭和62年)に東京都の内部資料「廃校危険度ランキング表」を見る機会があり、そこに品川女学院は何と廃校危険度が高い学校として上位に挙げられていたのに、かなりショックを受けましたことと、「曾祖母が創立した学校が、ここで潰れてしまっては後悔する」との危機感から、本校に戻り改革のスタートをいたしました。
当時中学は、1学年が30人程度でした。
それ以前には、1学年5人という時代もありました。
高校の方は、何とか定員を確保できていました。
そこで「生徒が主役」をキャッチコピーとし、1989年(平成元年)改革着手以来、生徒の視点に立った改革(顧客第一主義)を次々と実現させてきた品川女子学院中学高等学校。
他に類を見ない改革のスピードで、2000年(平成12年)には応募者数が10倍以上になった。
10年という短い期間で人気校へと変貌を遂げることができたのは何故か!?
品川女子学院 ミッションステートメント(抜粋)
☆ 学校としての存在意義(ミッション)
私たちは世界をこころに、能動的に人生を創る日本女性の教養を高め、才能を伸ばし、夢を育てます。
☆ 具体的な未来像(ビジョン)
1.10年後の卒業生の姿
2.10年後の在校生の姿
3.10年後の受験生の姿
4.10年後の教員・職員の姿
☆ ミッション・ビジョンを実現するためのバリュー
品位・誠実さ・プロ意識・スピード・相
手の立場に立つ。
☆ 結 論
私学の存在価値は「何のために、この学校があるのか」を明確にすること。
更に、「こういう生徒に来て欲しい」と言うことをハッキリさせると同時に、
学校としてできることとできないことを明確にし、その学校に合う生徒が
集まるのが理想と考えます。