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平成25年7月例会の報告

日時  : 7月10日 水曜日
       18;30 ~ 21;00
テーマ :「城野宏先生と私」
場所  : 港区立商工会館
参加費 : 1000円
担当  :知野 進一郎(愛知県長久手市在住)

Ⅰ.昨年、平成24年の8月。城野 宏?、城野 宏?、城野 宏?、どこかで聞いたことがある。書籍『社員がワクワクして仕事をする仕組み』東川 鷹年著、日本経営合理化協会発刊の340-341Pで城野宏先生と(株)脳力開発センタ-と出逢った。似たような会社名があり、じょうはんのHPに辿り着くまで1か月間無駄な時間を過ごしたが、じょうはんのHPで城野先生と再会した。古川さんを経由したりアマゾンから、城野先生の書籍を20数冊とDVD『東西古今 人間学』を入手した。DVDは生前の城野先生の迫力ある姿と説得力ある声に触れることができた。約12時間かかるが6回連続で視聴し、今も時々視聴し城野先生から勇気をいただいている。
 実は、小生は昭和50年代(30歳代)に岐阜市の高井法博会計事務所で城野先生の講演を聞いていた。高井先生によると「岐阜商工会議所での10名程度の参加の城野先生の講演で、高井先生が質問をするしメモもすごくとられている、こんな人はいない。今度、私のところへ来なさいと言われて東京へ行ったとのこと。また、利江さんから再出版した数冊の本を送ってこられたとのこと。利江夫人は宝ジェンヌとのこと」。この時は将軍の心得10か条が記憶にある。
 真のリーダーの心得(将軍の心得10か条)
(1)悪条件の中で建設を推進できる者が真のリーダーである。
   ―不足条件を整備していく「もと」を作ることこそ変革の中心
(2)変革とは、それを具体的に不動の決心・覚悟として確立しないと始まらない。
   ―変革はまず一人から始まる
(3)同士と協力者を一人ずつ増やしていくことが変革の過程である。
   ―点から面へ、そして主流に
(4)変革という本質的変化には時間がかかるのである。
   ―自滅するな、そしてやめるな
(5)着実にたんねんに、一歩ずつ歩め、一口づつ食べよ
   ―すぐできることから、すぐにやるべし
(6)他人や周囲は、言うことを聞いてくれないものである。
   ―物事は思いどおりにならない方が通常
(7)与えてもらうのを待っているばかりでは流されるだけである。
   ―誰がやるのか?自分は何をするのか?
(8)まず自分が変われ、さらに一歩変われ。
   ―それが変革の原動力
(9)レベルの高い方が苦労するのは宿命である。
   ―真のリーダーにとって、困難と苦労が生じなければ異常
(10)嘆きの人生か、楽しみの人生か、自分の意志でどちらにもできる。
   ―何が真の損得なのか?かけがいのない人生にとって…

Ⅱ.城野先生の軌跡(じょうはんHPを参照してくだい)

Ⅲ.城野先生の教え ポイントは2つ 分かりやすい言葉を使っている。
1. 一つ目
戦略は大胆に戦術は細心に
戦略は大胆にと書きましたが、実は戦略というのは大胆にやるよりほかないのです。先ほどのように相手の状況をつかむ作業は、細心に詳しくやらなければなりません。しかしそれは戦略決定ではなく、戦略決定のための材料集めです。これは戦術なのです。細心に集めた材料をもとに決心する段になったら、二つに一つ、どららかです。戦うか、降参するか、細心になんかやっていられますか?全面的な材料を見て「これは勝てる可能性がある」とみたら「よし、やろう!」と決心するか、「やめた!」と決めるか、二つに一つですから、大胆にならざるを得ません。その後それをどのように達成していくかは戦術の問題なのです。
●戦術というのは、戦略にしたがって立てられる。戦略に外れた戦術はまったく無意味です。戦略にあった戦術は断固やるべきです。
●戦術は、細心に作っていかなければなりません。細かく組み立てていくためには、人間の心理測定、つまり人間の心の動きをつかまえなければなりません。自分勝手に思いつきを押しつけてもうまくいきません。なぜなら戦術は、相手が動かなければ成り立ちません。ですから、心をこちらの方向に持ってくるように心の測定が必要です。人の心の動きがわからなければ戦術は立ちません。
●人の心をつかむためには、人心の普遍性を考えるべきです。人の心は何を好み、何を嫌がるか。しかしわずかのパ-セントの特殊性も無視してはいけません。特殊性を普遍性として処置していくと、必ず失敗します。三国志の人間学 致知出版社 昭和59年9月初版 より抜粋。
知野注 戦略は社長が決めて戦術は社長の意思を汲む部下に任せることが重要。戦術まで社長が決めると部下が育たない。
 戦略と戦術はコンサルタントでも考え方が異なる。城野先生の考え方はシンプルで小生には合った。簡単に言うと、今の妻に逢うまでは、好きな女性がいると「ラブレタ-を出して、開封しないで戻ってきたらどうしよう」とか「コンサ-トや映画に誘って断られたどうしよう」・・・。と戦術レベルで考えていたのだ。妻と初対面時に「理想の女性です」と告白し翌日から彼女に毎日電話をしていた。初対面から1か月経たない内にプロポ-ズをして受けてもらった。理想の女性像を描いていたから瞬時に「理想の女性です」と自信を持った一言であった。今から考えると・・・。
 「戦術レベルでやるかやらないかを考えて判断できない」は日常茶飯事だ。あれは、どうするのかな。やるかやらないかの決断を会議でやっても、〇〇したらダメだとか、△△なら成功しそうだが確信は持てない・・・。戦争中だったら全員、戦死だ。反面、どんな業種でも世間や業界では非常識であることを、壮大な願望や夢を持って明確な目標設定をされて実行する優秀なリ-ダ-がいる。城野先生の著書に『人類に食糧危機はないー脳力開発と農業』がある。DVDでもお話をされているが世界の食糧危機は解決するとお話をされている。城野先生が亡くなられて30年近く経ちます。日本のみならず世界の課題は城野先生の教えで解決できると思います。

2.二つ目
    脳細胞回路による習慣づけ
脳力開発における3大実行方針 ①行動せよ ②整理せよ ③反復せよ
東川先生 上司と部下社員とのキャッチボ-ルをランクアップノ-トで行っている。
 城野先生の教えを忠実に再現し実行できるツ-ルを作成し実践されているのは素晴らしい。(東川先生の資料は回覧させていただきます)
知野の経験 気づいたことは簡単な身近なところからやる。例 郵便物をポストに投函しようと数日間、鞄の中にあったが、気づいたことはすぐやるを繰り返していたら即実行できるようになりました。

3.易しくシンプルに考える
①確定的要素 事実か噂か思い違いか。新聞の記事は否定的に考える。(知野解釈)
②口、足、手 言動をどうするかはこの3つの器官しかない。国と国と、会社と会社の契 約も基本は人間と人間だ。(拡大解釈)
③普遍性と特殊性  
④できることをやる。できないことはやらない。難しいことはやらない。易しいところか らやる。シンプルに考える

Ⅳ.城野利江夫人の執念と城野宏先生のお墓
 DVD『東西古今 人間学』には「この度、東西古今人間学をDVDにして主人の最後の声、姿を皆様のお手許におとどけ出来ます事、幸せに存じております。平成二十三年四月 城野利江」。何冊かの書籍も同様だ。利江夫人の宏先生を思われる執念を感じ涙がこぼれる。
長崎市寺町1-1 皓台寺、7月18日に城野先生墓前に感謝の挨拶をしました。墓の位置はお寺に電話をして(0958-23-7211)総受付で場所を聞いてください。広いお墓で隣のお寺の墓も広いので総受付で聞いてください。5-10月は蚊スプレ-を持参してください。皆様も九州に行くことがあったら墓前にご挨拶をしていただければ幸いです。

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