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平成25年11月例会報告

日時  : 11月13日 水曜日 18;30 ~ 21;00
テーマ :「我が国における統合医療の展開について」
場所  : 港区立商工会館
担当  : 古川 彰久

3月の例会で「自然治癒力への挑戦」というテーマで話させていただきましたが、その時に「我が国医療制度の問題」を以下の通り指摘させていただきました。

我が国医療制度の問題

①自然治癒力を認めていない
●西洋医療一辺倒で、これまでの東洋医療を認めていない。
●医は仁術として、医師を中心とした利権構造を形成し、結果として、検査漬け、薬漬けで成り立つような仕組みを作っている。
●“いのち”の精神性を認めず、個人の意識による活性化効果は、いわゆるプラシーボ効果として排斥している。

②食品よりも薬を上位においている
●“いのち”は本来、空気・水・食品等によって育まれているが、我が国では薬を上位として、薬でないものが食品であるとの位置づけである。

③先進国の動向
●もともと、ヨーロッパでは英国におけるホメオパシー療法や独国における波動療法等東洋的療法が活用されている。
●近年米国においても、成人病対策への西洋医療の限界に気づき、統合医療が国策として推進されている。

米国における統合医療の発展
  推進の中心人物 アンドルー・ワイル医学博士
 「統合医療は治癒(healing)指向であり、ライフスタイルのあらゆる側面を含む、全人的(body, mind, and spirit)視点を持っている。それは治癒的関係を重視し、西洋医学と代替医学のあらゆる適切な療法を活用する。
統合医療をCAM(相補・代替医療)と区別することが最も重要である。CAMは、医学部において教えられていない療法に関わっている。統合医療のムーヴメントはアメリカ等において現在、きわめて強力になっているが、医者に新しい道具を提供するということを遥かに凌ぐ目標を持っている。それは、医学部の教育や研究、実践というものが、疾病や治療よりも健康と治癒に重点を置き直すことをねらいとしている。また、人間は単なる身体を超えたものであるということを主張し、患者のライフスタイルの細部に注意を向けるよう、医者を訓練する。さらに、自然治癒力を刺激するような医者と患者の関係をサポートするよう、ヘルスケア・システムを変えてゆくことをねらいとしている。」

我が国での展開現状
 
このような世界の大勢に対し、我が国の実態はどのようになっているのでしょうか。

①「日本統合医療学会」が設立され、統合医療を推進しようとしているが、厚生省を中心とした利権構造の大きな壁に阻まれて、統合医療の本質を訴えることもできず、これまでの代替療法法を医師を通して認めされるのが、精いっぱいの状況である。

②今の日本の現状では、相変わらず、医者でもない人が自然治癒力を活性化するなどと提唱すると罰せられる。

ハワイ国際大学

 同大学は、統合医療の推進に力を入れており、日系人である現学長は日本にも広めるべく沖縄からスタートし、大阪、東京にも拠点を設けている。

①同大学が、小生のこれまでの活動を評価し、7月に健康博士号を授与された。

②11月には東京において、ハワイ国際大学主催の統合医療ならびに環境科学シンポジュームが開催され、小生も講演者として招待された。
小生は真っ先に「自然治癒力への挑戦」をテーマに講演した。小生を含め一般講演者16名は医者ではない統合医療実践者でした。
また、特別講演は日本における免疫理論の第一人者であられる新潟大学名誉教授安保徹博士でした。

今後の展開について

①現在の医療システムは厚生省を含めた利権構造にメスを入れる必要があり、改善には国民的な理解が不可欠である。特に高齢者の生き様が問われるといえる。
このような状況の中で、統合医療への真の理解者を地道に増やしていくことが課題である。

②せっかくハワイ国際大学が道をつけてくれた、真の統合医療の道を発展すべく、中核になる人を選び、国際統合医療研究会を設立し、ハワイ国際大学の支援を受けつつ、拡大発展を目指すこととした。

③また、小生が主催するISLIS生命力活性研究会の有力メンバーの高橋武生氏が甲府の増富の湯で、ISLISの合宿を実行委員長として受けることとなり、今回の縁により、安保先生を特別講演者として招聘できました。

以上のような活動を実践していくのに情勢判断学あるいは脳力開発の教えがベースにあります。

以上

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