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「心穏やかな生活」

5月例会  5月13日 (火)
      18:30から20:30まで
場所    港区立商工会館
担当    時藤 稔明

1.ストレスは3つで、2つは解決済み
 
ここ10年間のストレスは大きくは「仕事」、「体の歪み」、「家族関係」からのものです。
 仕事のストレスについては2006年5月に報告しましたように、仕事に対して「自分でブレーキをかける」ことをしなくなったことにより少なくなりました。今は伸び伸びと楽しく仕事をしております。
 
 体の歪みからの疲れにつきましては、ここ3年体が凄く疲れやすくなり、歳のせいかと思っていました。操体法で自分で歪みを取ったり、ある時は菜食にしたりしましたが、なかなか改善しませんでした。成田に脈診でずばり診断してくれるところがあると聞き、行って診てもらうと「これは遺伝的なもので、お母さんと同じで50才過ぎて腎臓が弱ってきているためで、鍛えても改善しません。漢方で少しずつ治すしかありません」と言われ、歳のためか、仕方ないなと諦めていました。

あるとき野口整体の勉強会があり参加しました。テーマは「眼」で、受講生がペアになり、胸椎の1、2、3番の1、2、3側のコリを探し、先生に教えられたツボをマッサージすることでした。私の場合は胸椎3番、3側にコリがあり、そこは眼に関係あり、行動力にも関係あるところでした。このツボは肘の内側です。まずマッサージする前に行動力のチェックをしました。普通に歩いた時と肘の内側のツボに手を当てて歩いた時の速さを比べると、明らかにツボに手を当てた時の方が早く楽に歩けました。ペアの相手にツボをマッサージしてもらうと、目の前がパーっと明るくなり、胸や肩の力が抜けました。その場で歩くチェックをしますと、楽に早く歩けるようになっていました。
それ以来、仕事後単身社宅に帰ってきても、ゴロっと寝ることもなく、仕事を先送りすることもなく、何でもすっとできるようになりました。
この現象は5年前にもありました。そのときは胸椎の3番横が凄く痛く自覚症状がありました。そのときも自分の操体法では治らず、早稲田操体法研究会の先生に治して頂いたことがありました。痛みに悩んだ後の操体法でしたのでこの世の極楽のような快感でした。
せっかく始めている操体法ですので、操体法を極め、少なくとも自分の体の歪みを取れるようにしたいと思っております。
前者2つのストレスについて解決の方向は見出せましたが、何故「自分でブレーキをかける」ようになったのか、何故「体が歪む」のかとうい原因究明まで踏み込めていません。

2.家族関係のストレスについて改善事例

今回のテーマは家族関係でのイライラについて改善した事例です。特に長男との関係で説明したいと思います。ここではMとしておきます。
Mが20才過ぎまで怒鳴りつけていました。
わが子をちゃんと育てなくてはと思い、気づいたことを注意していました。しかし注意を無視されると、親としての思いはどこかに行き、無視されたことにイライラして怒鳴りつけていました。自分でも言いすぎと分かっていましたが言い出すとコントロール不能になってしまうのです。例えば箸の持ち方ですが基本的な持ち方、作法があります。それをするように注意すると、直そうとしません。食事毎に、へたな箸の使い方を見るとイライラして、注意せざるを得なくなります。注意を無視される、怒鳴りつける、それの繰り返しでした。
 そのパターンはMが2才時に下の子が生まれたころから始まりました。下の子を叩くので、叩かないように言うと、止めないでよけいに叩きます。それでまた怒ります。そのパターンは小中高大と段々エスカレートしました。Mが中学のときよく「お父さんがまともなのは田舎に帰っているときとキャンプの時だけ、あとは狂っている」と言っていました。親の感情のコントロール不能を見抜いていたのではと思います。

 Mが大学4年の時、あることがキッカケでMのことを相談しにカウンセリングに行きました。カウンセリングの先生は「子供さんは一人の人格であって、あなたのものではありません。お子さんは悪くありません、悪いのは自分の価値観を押し付けようとするお父さん、あなたです。カウンセリングシートに、お子さんの良いところを毎日出来るだけたくさん、記入して下さい」と言われました。
 護身道の脳力開発講座で「相手を感じましょう」「相手のやりたいようにさせてあげましょう」「相手を動かそうとせず、自分から動きましょう」といつも言っていることと同じことを言われてドキッとしました。恥ずかしくて冷や汗がでました。
また、カウンセリングシートに子供の良いところを書き始めて1週間ぐらいすると、自分でも心が穏やかになり、なんて気持ちいいのだろうと感じ始めていました。「流し手」(護身道の基本動作)で相手を感じることができたときの気持ち良さと同じです。すると子供から「お父さん変わったね」と話かけてきたのです。それから2,3週間たち、さらに関係がよくなると、「ここ10年はお父さんを無視する10年だった」と言います。反省、反省。
 カウンセリングの先生は親子の関係が、凄く早く改善したと驚いておられましたが、習慣を変えるのは難しく、まだ子供のことを頭で考えるとイライラし怒鳴ってしまい、「イカン」と反省し、体で全面的に受止めようとすると仲良くなる、ということを繰り返していました。

 ある方に相談すると年齢退行療法を受けると潜在意識でのトラウマが見れるので受けてみたらとアドバイスを受けました。すぐには受けられないのでまず、Mの年表を作ってみました。作りながら、ずいぶんMに悪いことをしたなあと思うとともにMも良いこともかなりしているなと改めて思いました。例えば小学校の間中、玄関の靴を毎晩揃えていました。また中学の時は、当時は世の男の子たちの部屋は汚いのが普通と報道されていましたが、部屋をきれいにいつも整理整頓していました。感心していましたが、悪いところの方が目に入り、あまり誉めなかったように思います。
 Mが留年して体調不良を起こしました。今年の2月、その対応をある先生に相談すると「ガヤトリマントラ除霊、浄化の祈り」を毎日最低一回唱えるように言われました。すると一ヶ月で、私の心が穏やかになりました。Mと話しているとついイラついて話し合いにならないことが多かったのですが、素直に向き合えるようになったのです。Mと話そうとして心がイラつくと「一寸待って」と、マントラを唱えます。するとイラツキがスーと消えるのです。
 それで心穏やかになるだけでなく、頭がクリアーに、さらに重心が下がり、今までにない脱力ができるようになりました。
また同じ先生のホームページに「慈悲喜捨」というのがあり、幸福、不幸、有徳、不徳の人がいる、 「不徳の人は無視せよ、さもなくば自分の平安が失われる。」と書いてありました。最初から聞く耳を持たない者に言っても自分がイライラするだけと分かり、このような先人の知恵の重要性を感じました。
            
さらに先輩に相談しますと、相手の目線に合わすことの重要性を言われました。「息子さんは本当は自分で答えを持っているので、『親の目線』や『上から目線』で言われると反対のことをしてしまう。」と言われ相手の立場に立つ重要性を改めて感じました。

Mとの対応を通じて、妻に「現実を全て受け入れるので、一緒にやっていこう」とメールしますと、「なんとかやっていけそう」と返信がありました。それから妻が元気になり、関係も良くなりました。

 またここで、何故私が子供のしつけに拘ったかのかも分かってきました。
大学1年の、下宿で食事の時、同級生が下宿のおばさんに「口空けて、ぺちゃくちゃいわさないように親から言われなかったの」と注意されました。それを聞いて私はドキッとしました。自分は、親から何も注意されたことがなかった。だから自分で学び、直すしかない」と強く思いました。 
 それで「子供には知っていることを教えなくては」と思ったのだと思いました。

3.今後の方向性について

人生の目的は「何にも囚われない、心穏やかな生活」で、そのための囚われ、チリ・ホコリをとる方法の探究が今後の活動テーマです。

 護身道、操体法、気功でやっている身体の使い方の上達度合いはソフトボールでチェックしております。投げる、打つ、ボールを取るという基本動作はまだ発展途上で進化しており、この上達にも囚われからの開放が大きく関係しております。
一方、天真書法塾で、書を学んでいます。この書法塾は字が上手くなることを目的とせず、霊性、人格を高めることを目的にしております。今後、いろんな精神的技法にトライしていきますが、この方面の上達度合いは書でチェックしていきたいと思います。

 このように心身両面からアプローチし、‘心穏やかな生活‘を目指していきたいと思っております。

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