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平成23年6月例会報告

日時  : 6月8日  水曜日
      18:30 ~ 20:30
場所  : 港区立商工会館
参加費 : 1000円
テーマ : 「原発問題と健康対策について」
担当  : 古川 彰久

1.原発問題と情勢判断学的考察
(1)原発問題については、4月には山本周次郎氏から「東日本大震災」のテーマの中で問題提起がされた(今号の次ページ以降に報告あり)。
5月には古川元晴氏から、「原発安全神話を検証しよう」というテーマで、法律家の立場から、原発問題に対する根本的なあり方についての問題提起と論議がされた。
(2)このような大きな問題に対しては、いろいろな局面(原発の存続、東電のあり方、代替エネルギーを含めての電源の確保、電源のコスト、被災者への対応等々)に対して、いろいろな観点(法律的、経済的、社会的、厚生面等々)からの問題提起や論議があります。さらに情勢判断学からすると、論議する人の立場が重要になりますし、更には、その人の価値観が問われることとなります。
(3)従い、私たちは情勢判断学会の論議を通し、どのような局面をどのような観点から捉えるのかを明確にし、お互いの立場を理解・認識し、自らの判断あるいは価値観を豊かなものとしていくことが肝要かと思います。
(4)今回の私の問題提起は、原発の是非を論議することではなく、既に起こってしまった放射能汚染に対して、どのような対応がありうるのかに関して、最近、「長崎大名誉教授、全放射線影響研究所理事長 長瀧 重信 氏」の講演を聞きましたので、そのお話をベースに、小生の持論である自然治癒力増進の大切さを訴えたいと存じます。

2.長瀧 重信 氏 ご講演要旨
(1)日本の場合、放射能というと、広島や長崎の記憶があるが、原子爆弾の場合には、その爆風と熱線による死傷であり、純粋な放射能汚染とは区別すべきである。
(2)チェルノブイリの場合
 ①原発内で被曝した方
 134名の急性放射線障害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。   その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被曝との関係は認められない。
 ②事故後、清掃作業に従事した方
 24万人の被ばく線量は平均100ミ リシーベルトで、健康に影響はなかった。
 ③周辺住民
 高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は
 10~20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認めら れない。むしろ、住民の不安感等による精神的な影響のほうが問題であった。

3.問題提起
(1)放射線と自然治癒力について
 これまでマスコミ報道ではチェルノブイリの放射線被害が甚大であったとのことであったが、長瀧先生の意外な結論に、放射線も私たちのいのちにとっては自然治癒力の関与する領域であることを再認識した。
玉川温泉での湯治療法も放射線を積極的に活用し、いのちを活性化する手段となっているといえる。
(2)放射線とからだ
 ①放射線は細胞のDNA(デオキシリボ 核酸)を傷つけて突然変異を促す。
 ②細胞には変異したDNAを修復する働きがある。(自然治癒力)
 ③急性障害:一度に大量、リンパ球減少
 ④晩発性障害:時間経過で、がんなど発症
 ⑤②項の自然治癒力を如何に高めるかが大きな課題であるが、我が国ではあまり論じ  られていない。
(3)私と自然治癒力
 ①大学時代の親友が白血病となり、東大病院の医師が3ヶ月のいのちだとの判断か  ら、私の紹介で整体協会の野口先生のご指導を仰ぐこととなった。野口先生のお考え はその人が持っている自然治癒力を活性化することによって、病を癒すことであっ  た。彼の治療に関わったことから、私自身当時目が近視と乱視で裸眼では0.1以下 であったが、眼鏡をはずして、目を良くすることにチャレンジすることとなった。
 ②親友は医者が驚くような改善を示すが、後もう一歩というところで、活力をつける とのことで友人の医者にブドウ糖注射を討って貰ったことにより体調が悪化し、野口 先生の治療を継続できなくなり、残念ながら亡くなることとなりました。
 ③私は、彼が野口先生の治療をそのまま継続できていれば白血病も克服できたと考え ておりましたので、その考えからすれば自分の目も良くできると考え、その後、1年 間の米国留学等を含め、眼鏡を使わずにチャレンジしてきました。
 ④長いサラリーマン生活に終止符をつけ独立する際に中小企業診断士の資格を生かし コンサルタントの仕事をしようと考え、当時立ち上がった医業経営コンサルタントの 資格を取り、病院の経営相談に乗ることと致しました。我国の医療の仕組みがベース になる訳で、その仕組みから分かったことは患者さんを検査漬け、薬漬けにすること が経営安定の最も近道だということです。
 ⑤かって情勢判断学会で共に学んだ先輩で当時健康ビジネスに取り組んでいる方を訪 ねたところ、その人が取り組んでいる事業がいわゆる波動ビジネスといわれるもの  で、今回は内容は省略しますが、薬に出来るだけ依存せずに自分の治癒力を活性化す る方法が実践されています。私にとっては、医業経営コンサルタントよりも波動ビジ ネスの方が私の考え方に合うと判断し、その方の依頼を受けたこともあり、波動ビジ ネスに参入することと致しました。
 ⑥当時私の視力は、恐らく0.5位に改善されていましたが、波動ビジネスを実践し ていくうちに或る時から急速に目が良くなり遠くが見えるようになりました。
 その結果、運転免許証も60歳を超えてから眼鏡使用の制約をはずしました。
 ⑦その後、数年前にぎっくり腰を発症しました。本来小生の目が悪いのは遺伝的体質 がある筈であり、勝手に目を良くしたのですから、遺伝的に動きの良くない腰が自覚 症状を起こしたと考えています。痛みが悪いのではなく、身体が悪いところに気が付 いて、治そうという働きを起こしていると考え、薬や医者に頼らず自分の治癒力を活 性化して治しました。この過程を通して自然治癒力の根底に新陳代謝とも言われるよ うに、新しいものを受け入れるためには、まず古いものを捨てる必要があるのです。 取り込むよりも捨てる事の方が重要であることを自覚いたしました。
 ⑧更に2ヶ月ほど前には、今度は喉が腫れ上がって水を飲むのも困難なほどになりま した。腰の影響がいよいよ上に上がってきたと考えました。これもこれまで通り薬や 医者に頼らず、最悪の期間は1週間ほどで切り抜けました。喉は頭と胴体を繋いでい る通り道ですね。食べ物、呼吸と同様に情報も通っているのです。特に仙椎の働きと 関係があるようです。
(4)日本の医療のあり方
 ①戦後の日本の医療の仕組みは、西洋医療 一辺倒であり、客観的事実を尊重すると いう立場から、本質的には個人差がある自然治癒力は対象にしていないといえます。
 ②早期発見を謳い文句に、検査をどんどん行い、病気を見つけ、それに応じて薬や手 術を行うという仕組みが構成されている。
 ③本来いのちを養っている筈の食品であっても、効能効果を謳ってはならず。薬でな いものが食品という位置付けである。
 ④私から見ると、我国の医療は厚生官僚を頂点とした利権構造であり、それから外れ る波動ビジネス等は医師法や薬事法で取り締まるというのが現実である。
 ⑤米国を始め、欧米では、近年統合医療という考えが重視されてきて、そこには東洋 医療の考えを入れたり、自然治癒力を尊重する考えが普及してきている。
(5)私の意見集約
  放射能への対応において、私どもが本来 持っている自然治癒力を活性化していくことにより事態への対応力が向上する可能性があるので、その方策を各自がその環境に応じて確立していくことが大切である。

4.討論要旨
  初めて参加された野村、渡辺両氏に対し、簡単に脳力開発の指針を説明した。
  野村氏はNPO法人さやま・あすなろ会理事長として、多重債務問題等に取り組んでおられる。
  最近の社会生活は、パソコン、携帯、カード社会等便利になった1面で、人間関係の交流を欠き、特に若い人の閉じこもりを生み出す等多くの課題をもたらしている。
  現在の日本の社会のあり方が、人頼りを助 長し、特に若者の甘えを許している面があるのではないか。又、今回のテーマに関わるような医療の利権構造的仕組みの改善にも人々の自覚が重要であろう。
  脳力開発が唱える主体性、自立や自己責任 の意識の重要性は理解できても、これらをどのように広めていくのか問題も大きい。

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