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令和2年10月例会報告

日時  : 10月8日 木曜日 18;30 ~ 21;00

テーマ :「情況判断の行動学」第3章から学ぶPart1


場所  : 港区立商工会館

参加費 : 1000円

演者  : 松本 友

今回から新たに、「城野先生の書籍から学ぶ」というシリーズをスタートしました。城野先生の書籍を参加者の皆で読みながら、先生の言葉から学び、それについて司会進行役の立場からの考え・意見や参加者同士での意見を出し合いながら進めていくという方法です。書籍から半分・参加者から半分学ぶことができるという方式を取りました。

初回は「状況判断の行動学」から第3章「戦略決定-脳を動かす中心と方向の決定」を選びました。そして、戦略とは何か、というところを読み始めました。

たった12行進めたところで「戦略というのは「打撃の方向」であって、どこをやっつけるか、やっつけないかを決定することである」「2つのうち1つを選ぶことである」というような文章から討論が始まり、それだけで1時間を経過してしまうほどの白熱ぶりでした。

司会役の自分は例として、戦略という言葉は戦争用語であって現代に訳すと「目標や目的」という言葉に置き換えられるのではないかと話しました。

例えば「大阪に行くという目的」があるとしてAさんは新幹線で行く。Bさんは飛行機で行く。Cさんは歩いて行くとしても目的地が共通していれば最終的に全員が辿り着くが、戦略(目的)が異なっているのでは戦術(手段)が同じでも到達地がバラバラになってしまう、と言う考えです。

すると、そこで「大阪に行くという目的」は戦略ではなく戦術でしかない!という意見が出て そこでまた討論が再開。。。という感じで
非常に皆さんの議論が盛り上がって結果的に色々と勉強になりました。

また、城野さんの言葉で「前に進めということは、同時に、どこで止まるかということなのである」と出てきました。非常に深い意味というか考えさせられる一文です。

車で言うとアクセルとブレーキ、原子力発電で言えば原発稼働と停止、つまり便利さと安全さ、ということに置き換えた場合に、どちらが根本的にあるべきなのかという議論もでました。

これに関係するところで言うと、「2つを同時に行うことはできぬような行動の方向の決定を、戦略決定と言う」という文章がありました。ということはあくまでも根本的には安全であることがあるからこそアクセルを踏めるわけで、原発も安全だということが前提で稼働して便利な世の中になっていくということなのではないでしょうか。安全で便利という戦略は確定しているけれど、戦術としてのアクセル、戦術としての原発稼働は難行することもある。時間をかければ必ず、妥協点に到達するし、解決がつかないと騒ぐときはたいてい、戦略と戦術の分離ができなくてごたつくのだ、という一文も実感として学びの大きいものでした。

活発な議論を交えることができ、初回は(一)戦略決定-脳を動かす中心と方向の決定 のみで終了しました。

戦術とはなにか・戦略と戦術との違いという城野さんの書籍内容からも色々と考えさせられ、学ぶことができ 脳みその活発化としてはとてもよい時間となりました。

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