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自分の心ひとつ

日時:2005年3月22日(火)19:00?21:00
場所:学士会館
スピーカー:かとう みちこ氏

2005年3月例会の報告

スピーカー:かとう みちこ氏
テ ー マ:「嘆きの人生から楽しみの人生へ」
主   題:自分の心ひとつ

かとうみちこ さんに「嘆きの人生から楽しみの人生へ」とのテーマで講演頂きました。埼玉情判時代の方も参加され、大変盛会でした。レポートは時藤稔明さんにまとめて頂きました。

[講演内容要旨]

いまここに生きて、生かされている。56才になりました。まさか50才まで生きるとは、夢にも思いませんでした。城野先生と出会ったのは28才のとき。絶望と孤独と真っ黒な時でした。

◆思春期に摂食障害に
多感な思春期に心身症、過食症になったんです。朝起きてから日に10回以上食べて、吐いてしまう、地獄のようなときがありました。中2?3年の頃から始まり、20才で22kgまで衰弱してしまうんです。ふっくらするのが、体が女性らしく
なるのがイヤだったんですね。心の病ですが、心療内科で当時は原因がわからなく、本当の病気になってくるんです。病から器(ヤマイ)に。命がギリギリになったときに、大量の輸血とステロイドで一命をとりとめ、自宅に帰って参りました。半年後に恐ろしいことになるんです。たくさん髪が抜け、歯がポロポロ抜け、20歳のとき爪も髪も歯もなくなってしまう。今思うと、自らの命を、健康を破壊したような気がします。

◆結婚、離婚、自立
徐々に回復してきたときも、恋はできないと思っていたんです。しかし、24才の時反対を押し切って駆け落ち。3ケ月同棲、半年結婚生活。それがひとつの大きなキッカケになりました。そして離婚して、その時、なんとか自分の足で歩いてみたい、と自立心が芽生えたんですね。小さなアパートを借りて、一人暮らしを始めました。無謀でした。新聞広告を見て、フルコミッションのセールスに。フルタイムで働くほどの体力もなく、リハビリも必要でした。しかし現実はフルコミッションのセールスはきびしいものでした。

◆衝撃的な城野宏先生との出会い
どう暮らしていこうかというような不安な中で、城野先生に出会わせて頂きました。それは本当に衝撃的な出会いでした。先生が話しかけてくれて、こう言ってくれたんですね。その一言で私の人生が大きく変わるんです。「おぬし目が見えるだろ、耳が聞こえるだろ、両手があるだろう、片足があるだろう」と言ってくれたんです。いっぱいフラッシュをたかれたように、頭が真っ白になりました。何年も涙がなかったんですが、涙があふれ出ました。トイレにかけこんだんです。鏡をみました。「あ、ほんとうだ、足も目もあるじゃない。両手もあるじゃない。」「100%私病んでいるんじゃなかったんだ」とものすごい発見でした。病んでいるのは20%、100%じゃなくて80%は病んでいなく健康な人と同じ。病んでいるところは処置をしながら、80%の力でなんとか生きてみたいな、という気持ちにさせてくださった。「嘆きの人生か楽しみの人生か、恨み辛みか人に幸せをあげる人生か、おぬし使うエネルギーは同じだろ」使うエネルギーは同じというところにすごく惹かれました。「同じどころか、マイナスのエネルギーは大きいぞ」なんとか楽しみの人生を送ってみたい。じゃあどういう風に、具体的にどう歩んだらいいんだろう。「あれこれ思いをめぐらして何も行動の変化がないのは、真剣に考えたことにならない。真剣に考えるこということは行動が変わることだよ。」はっとヒントを頂きました。「手と足の動き方を変えればいいんだよ」手と足の動き方を変えればいい。どういう風に変えたらよいのだろう。笑ってごらんと言われても、笑えなかった。せめて、人と会ったときに笑えるようになりたかった、と思いましたね。鏡の前で一生懸命笑う練習をしました。けれども筋肉がこわばっちゃって、顔の筋肉が動かないんです。毎日毎日変わりたい一心で笑う練習をしました。とにかく来る日も来る日も、「点検、確認、チェック」を教えていただいて、カレンダーに克明に記入しました。

◆廻りの状態が変わってきました。
2?3ヶ月が過ぎたころ、だんだん廻りの状態が変わってまいりました。当時、甥、姪が、私の顔を見ると怯えているんです。なぜかと言うと怖い顔をして、子ども達に殴ったり叩いたり自分を処理できない自分だった。それが、自分の中でコントロールできるようになったんですね。ある日、幼い子ども達が「みっちゃん、お風呂に入ろうよ」と言ってくれるようになったんです。父も変わり、母も変わり、家族が変わるようになってきました。しかし一番変わったのが自分自身だったんです。大きく変化している自分に気づきました。

◆結婚式の司会を生業に
いろんなホテルに自分を使ってくれないかと売り込みに行ったんですけど、女性の司会って怪訝に言われて、司会はほとんど男性でした。そのことを城野先生に話しましたらね、「人が雇ってくれないんだったら自分で開拓して、自分でやればよいのだよ」とおっしゃられた。そういう発想はなかったんです、自分の中に。いろんなところの縁を頂いて2ヶ所開拓することができました。専属でさせてもらうことになって、それが人生の光を見出してくれることになるんです。

◆城野先生の考えを全国中の皆様に伝えたいと
埼玉情勢判断学会をスタートその前に大講演会と2,3回の講演会を主催しました。仲間が何人かできて勉強会をしていこうよと協力ができ、情勢判断学会を始めました。昭和56年3月16日が第1回目で、10名ぐらいでスタートしました。計163回、14年半継続させてもらって、続けさせて頂いたのも皆様の協力、励ましがあったからやってこれたなあと思います。
◆どのように気持ちの中で変化がおきてきたか。
一番、家族間の関係、特に親子の関係が難しいですよね。たいてい心の病や心身症は家族間の愛情の問題ですね。私は兄弟の末子で、兄姉姉私だった。両親は男の子を願っていたので、私が生まれた瞬間「又、女か」と言ったことを母が何度も話すんです。それが心の傷を深くした。問題はささいなことそれが段々深くなるんです。「私が男だったら、家族はハッピーになる」と自うようになる。初潮の時にすごいショックを受けるんです。体も女らしくなるそれにものすごく嫌悪感を感じるんです。父親に対て、どものころは怖いので避けるようになるのですが、結婚、離婚、城野先生と出会って、自分を変えてから、こんな風父に対しての思いが変わってきました。自活を始めて2?3年、実家の敷居が高くて、実家に行けない時期があったんです。本当は父親は心配してくれているんですけど、お互いが素直になれなくて。長女の新築祝いがあったときに、兄がアパートに迎えにきてくれるんす。「父がおかしくなったみたいで、みちこ、みちこと泣いているんだよ」と。私は想像できませんでした。嘘だろうという思でした。ところが、父が肩をうなだれて泣き崩れているんです。その姿をみて、父の背中にかじりついて「お父さんごめんなさい」と抱きつくんですね。「うん、うん」となにも言わずに私の頭をなぜてくれました。その時に親子の壁がちじまって、お父さんにこん愛されてたんだということを自覚できたんです。それがまた私の心と体の大きな変化をもたらせてくれた。「誕生日は母さんの日」という詩は城野先生と出会ってからの詩なんです。誕生日って赤ちゃんも命がけで生まれてくるがお母さんにとっても大変なんすね。『お母さんの子どもでとっても幸せです』という気持ちになれたのも、城野先生に出会わなかったらそんな気持ちにもなれなかったし、とっくにこの世に存在していなかったなあと、誕生日が来ると新たな思いにならせて頂きます。

◆富士山と「両面思考」について
城野先生こんな質問をしてくれたんです。「富士山てどういうふうに思い浮かばれますか。」先生は真上から見た富士山を描いてくださいました。想像できないですよね。ものすごいカルチャーョックを受けました。右を見たら左を見る、前を見たら後ろを見るいろんな角度で物事をとらえてなかったなあ。傲慢でわがままな自分勝手な自分だったなあと、気づきを頂きました。
◆戦略と戦術について
戦略とか戦術は、女性にとって難しく感じませんでしたか。戦略と戦術の違いが分かって、そこのところが整理されると、いろんな問題解決に役立っているなあ。いろんなところで実感するんです。
◆思いやりについて
人は年齢を兼ねるごとに豊かな人生を味わえると思うと同時に、一方では心淋しいところがある。その淋しさをどうやってエネルギーに変えていくか、それが大きな課題なんです。ふっと考えていたんですが、自分の幸せばかり考えると淋しくなるんですよね。どうしたら淋しくなくなるのだろう、ということを考えてまして、思いやりの心と一言で言いますが、思いやりってなんでしょう。先日こんな言葉を聞きました。農家の人は人の為に作っているんだけれど自分は食べるのには困らない。幸せも人のことを考えていると幸せには困らないという言葉にすごく感動したんですけど。なかなか人の幸せを心から願えるのは難しいですよね。縦軸と横軸がありまして、縦軸の上が天・大自然・宇宙への感謝の心、横軸が祈りの行為で、感謝と祈りのここの面積、この面積を大きくすればするほど思いやりが生まれてくる気がするんです。
◆最後に城野先生と出会って生まれた脳力開発的な詩 『しあわせのかくしあじ』 をご紹介します。
からいお塩は? おいしい? おしるこのかくしあじ
からい? くるしみかなしみ? そして わかれ
みいんな? しあわせのかくしあじ ひとふり ふたふり
ほら!? しあわせが? とっても?? おいしくなったでしょ………

ありがとうございました。

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